華々の愛の結晶の日々

飼い猫の憂鬱と幸福

お昼〜午後のひとときにピアッシング*痛みの表現、苦手な人は注意

されましたよ。

 

が、何というか正確には、

イロイロありまして

ピアスはつけませんでした。

 

ニードル刺して、写真撮っただけ、

の感じ。

痛み、ほぼナシ。

 

痛くなかったんです。全くではないけど、

無痛に近いです。

あれなら、乳腺炎のほうが100倍痛い。

お産に比べたら、オナラどころか鼻息です。

私が、変なのか。

 

なのだけど、昨夜から予感はあり、

眠くてたまらず

(多嘉良は、夜中に刺したがっていた模様)

早く寝たのです。

 

多嘉良は、寝ている相手には反応がないので、

やりません。サディストだから。

寝逃げが勝ち。

 

それで、体力は出来たものの

朝、刺される予期をしていて、食欲一切なし。

犬猫病院に連れて行かれる猫のような、化け猫。

 

お昼過ぎ、やはり食欲なし。

 

多嘉良、午後に会社行かなきゃなのに、

寝室で何かの準備中。

 

嫌な予感!

 

前回、安定剤で変なものを視たので、

薬なし。

でもシラフじゃやってらんないので、

養命酒を飲んだ。

私が今、飲めるのは薬酒だけだ。

 

多嘉良、血の巡りが良くなると困るからと

止めていた。

が、飲まなきゃやってらんねー‼︎

と、酔っぱらいのようなセリフを吐く化け猫。

 

それが悪かったのか、…

ワーファリンのせいか…

それは、後でわかる。

 

寝室は、完全に魔術部屋と化していた。

キャンドルが煌々と灯っている。

 

緊張させない計らいなのか、音楽をかけて

くれたけど、

かかっていたのは

アイスランドのアーティスト、ビョーク

『ヴェスパタイン』(夕暮れに咲く、という意味)。

呪術的なアルバム。

 

異様な空気の中、ニードルやら

エタノールで消毒した鉗子が、鈍く光る。

 

他、

軟膏、

消しゴム(貫通したニードルを受ける為の)などが…

 

多嘉良、マーキングはするつもりがなく、

ペンはなし。

狙いを定めたら、視えるから。と。

 

ニードル、間近で見ると針がやっぱ太い!

採血用が17G、ニードルは14G

(数が小さいほど太い)。

採血用より、太いとは。

 

服は、部位が部位なので

はだけられるよう、白いローブ、

魔術の意もあるので、重い装身具を

両腕に着けていた。

(ルビーとタンザナイトの腕輪)

 

事前に部屋に行き、神様に

「無事に済みますように。

多嘉良に応えられますように」と祈り、

 

刺される直前に、心臓のすぐ近くなので

「娘が自立するまで生きられるように、

多嘉良と同時に死ねるように、長生きとなるように。来世でも結婚します」と唱える。

祈りと決意。

 

多嘉良様、もう魔術的な感覚なのか

どうなのか、

刺す方向、位置の確認。

と見せかけて、なかなか刺さずに

楽しんでる感。

 

たとえるなら、バンジージャンプする人を

何回も突き落とすフリするような、いじめっ子。

 

や、やるなら早く…

ムムムム。

 

なんと、多嘉良、一気に刺さず

ぐりぐりちょこちょこ刺しやがり

(完全に楽しむ目的である)

つまり、細胞がアレですよ、潰れるというか

繊維が?乳腺が、プチプチいってるわけで。

 

しかも途中で写真を撮る。

どうでも良いが、早くやりきってくれー。

 

そして貫通。

が、痛くナーイ。

 

自分が痛みに強いと、私はずっと思っていたのだけど

どうも、けっこう大丈夫らしい。

あれれ、こんなもん?

うーん、これなら処女喪失時のほうが、痛いわ。

 

※人によります!失神する人もいます。

 

多嘉良、だんだん目的が変わってしまい

もう一回刺したくなったのか、

もはや、わけのわからん盛り上がりを見せ、

冷静さも失われたのか、

 

ニードルを引き抜いた。

あれ、なんで?

ピアスするなら、ニードルにピアスつけて

通さなきゃダメなのに。

 

あれあれあれ、

血が🩸どっシャー。

☆普通はここまで出ません。

 

多嘉良、吸血鬼なので

血が見たいという衝動に、勝てなかったか。

とうとう負けたか、理性に。

なんだなんだ、多嘉良、いきなり脱力。

ボーっとしてる。

トランス状態か。

 

あーあ、バカだねぇ、

と私はもう、全て受け入れる気持ちになったね。

仕方ないなあ、多嘉良は。

 

いつもは視えない多嘉良の心、深層が

急に一気に視えてしまった。

 

ピアッシングは、昔から考えていたこと。

何年も何年も我慢していたり、

入念な計画を経て。

しかも、今まで諦めていた。

私が病気になったから。

 

今、一瞬どうでも良くなったぽい。

ピアスという装飾が。

刺す過程とか、受け入れて貰う体勢とかが

必要だったんだな。

 

多嘉良の、小さい子供の時からの

周りから受けた「こうあるべき」という意識。

 

わりと重圧なのに、

「俺様に出来ないわけがない」で

プレッシャーも楽しむ姿勢。

でも楽しくない。虚しい。

何で?思ったより簡単だったから?

結果を出して当然だと思われているから?

褒められてないから?

 

お父さんの会社のことも、やりたくてやってる仕事じゃないのね。

出来るから、やってるだけ。

 

多嘉良って、孤独だったんだね。

 

多嘉良の中に住んでいるのは、今の私ではなく

昔の私だ。

多嘉良が恋をしてるのは、昔の私だな。

 

何でも定型に嵌まらずに、すぐ飛び越える、

病んでしまった子だったからこそ

多嘉良は、ついて来たのね。

一緒にいるのが楽しくて、安心なんだね。

 

まだ守りたいのね、あの子を。

「かわいそうな子」を。

 

今の私に、その片鱗があるから

まだこだわってるのかな。

これだけは、わからなかったわ。

でも私には、甘えたいのね。

 

有難いなあ、と思ったよ。

こんな、誰にも心を開かない孤独な人が。

 

多嘉良のでっかい体や、頭をよしよしと

撫で回した。

されるがままの多嘉良。

立場は逆転。

 

後から、多嘉良が

「ああなるとは(ピアッシングを放り出すとは)思わなかった、自分でも」

と言っていたので、

よっぽどおかしな状態になったのか。

 

多嘉良、

私の手当てをして、血で部屋が汚れたので

掃除をして、シャワーもして。

私は貧血と疲れで、耳鳴りなのか

鐘のような音がウワン、グワンと脳に響く。

 

ミルクティーを飲んで、柿を食べて眠った。

 

多嘉良はその後、仕事に行った。

切り替えの早いやつめ…

 

少し疼痛らしきものは来たけど、

今は痛くない。

寝る前、左側を下にしたらちょっと痛かった。それより、頭が痛くて。

市販の鎮痛剤を飲んだから、痛くないのかも。

 

多嘉良が抱えてる空虚感を、

埋められればいいなあ。

また、これ系のことをするのかは

わからない。

今日で、だいぶ埋まったのかも。

 

今回のことに辺り、

ピアッシングに詳しいわけでもないから、

色々調べたり

note(ブログサイト)と

いつもは使ってないTwitterで、

プロのM嬢とやり取りしたり。

 

多嘉良が20代の時から会員だったという、

会費がバカ高い、特殊な趣味のサイトも

見た。

 

何かがあって、ここに(サドマゾやフェチに)至ったんだろうな…

と感じたり、

生理的に気持ち悪くなったりもしたけど、

批判は出来ない。

 

そうしないと、生きていけない人もいるからね。

犯罪でなければ、の話だけど。

パートナー同士、愛があれば

良いと思う。

 

不真面目な遊びで、体を傷をつけるような

カップルや、夫婦は論外だけど。

特に、パートナーの了承がないのは暴力になる。

 

 

子供がいれば、尚更。子供が優先でしょ。

 

昨日、娘に

「ママがオシャレでピアスしたら、どう?」

と聞いた。

娘、意外なことにピアスが何か、知ってた。

へそピとか。

 

「いいんじゃない?」と言うので

 

「オッパイは?猫ちゃんのピアスとかあるよ」

と言ってみた。

 

娘「ママが痛いと思うものは、止めといたほうが良いよ」

 

大人だなあ、娘よ。

 

痛くなかったでよ。

でも、オシャレでピアスしたいわけではないし、そもそも多嘉良が望むから、

踏み切ったわけで。

 

2回目も、あるのかな??

気持ちや、感覚の波を合わせるのが大変なんだよな。

 

姉が以前、

何も前情報を出していないのに

「多嘉良は流血系プレイが好きに違いない。

そういう顔をしてる」と言っていたから、

姉の勘の良さも謎。

 

だいたいのことは、

案ずるより、産むが易し。

終わり良ければ、全て良し。