華々の愛の結晶の日々

飼い猫の憂鬱と幸福

ご飯が進まず

多嘉良が、いないと

食事が全く進まず。

 

大好きな柿も、柔らかくなりつつある。

 

多嘉良が家にいれば、

「今日のノルマは2個」と

柔らかくなりそうな柿から、優先順位を

つけて、皮を剥いて切って持って来てくれる

という、至れり尽くせりの中で生きてきた、

この3年ほど。

 

いかんいかん、病人扱いされて

常に介助、看護の中にあり

弱くなっていた。

私は若い頃に自立したのが、救いになっていたのに。精神的に。

 

姉が、前に家に来た時

多嘉良が紅茶を淹れてるのを見て、

「あんた(私のこと)がやりなさいよ。

あんた(多嘉良のこと)も介護士か??」と

言っていたけど、

本当にその通りで。

率先してやってくれる多嘉良に、甘えていたので。

 

姉も、結局は面倒見が良いので

私の荷物を持ってくれたり、

買い物するにもバッグを持ってくれたり、

「あんたを介護しなきゃならないのは

一緒にいればわかるけどね」と言っている。

私は姉にも甘える。子供の時から。

 

娘にすら、甘えている。

多嘉良がいなければ、娘がごみ捨てをしてくれる。

マンション敷地内のごみステーションが、私にとっては、わりと遠いから。

 

花壇をぐるっと一周する感じ。

ゆっくり散歩するには、良い。

朝なので、慌ただしく

多嘉良のお父さんが、来客用駐車場から

ごみ捨てに行ってくれることもあり。

 

夜中、多嘉良と電話が出来た。

声に活力あり。

 

多嘉良が東京にいる頃にも、電話は時々していたので「その頃みたいだね」と言っておいた。

なんか、多嘉良がその頃に出していた

遠距離恋愛中です、ドキドキ💓みたいな

雰囲気を感じた。

 

その頃の私ったら、多嘉良がラブオーラを

発散していても

「何じゃい、意味わからんちん」と思いながら

流しそうめんのように、愛の波動を受け流して

いた。

あたかも、そうめんを流す竹筒のよう。

スルスル、するする、スルスルー。

 

若さって、怖い。

若いって、残酷。

 

今、誰かに告られたり

言い寄られたりして、

でもわりと面倒くさくて、

どうすりゃいいかわからないから放置してる

という人は、とりあえず感謝しながら

その相手を、よく見てみると良いと思う。

 

どこを好きになってくれたのかしら、と

自分自身を見直すことにもなり、

謙虚になれる。

 

何かしらの縁があり、そうなっている。

 

この今の、世界の相を観てもわかるように

人が生き、暮らしていくことは

奇跡の連続で成り立っている。

 

いつ、どんなふうに生命を落とすかわからない。本来、人は。

その中で、出逢い、同じ時間を共有できている。

その有難みを、忘れてはならない。

 

ま、妥協して適当な人と結婚すればいいじゃんとか、言っているのではなくて。

 

何にしろ、相手に失礼なきように

接しよう。近所の人への挨拶でも、何でも。

 

すれ違った人にでも、とにかく親切にしておこう。

その人だけじゃなくて、大勢の目に見えない方々が、見ているからね。

お互いのご先祖様とか。

木々に宿った精霊様とか。

 

 

多嘉良の出張中は、日記を書きまくっている。

考えたことを。

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手帳、魔術書も。
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絵も描いている。

『猫の天使たち』

まだ、途中。
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時間を飛ばして、早く多嘉良に会いたいけれど

時間は、勝手に過ぎ去っていく。

 

私は、これからの生きている時間は

優しさや愛のかたまりで、在りたい。