白票と絵と

昨日は、教会の後に選挙に行ったのだけど

私は候補者の中で、誰も相応しくないと

感じたので、候補者名は白紙にした。

これも一つの意見だと思うのだけど。

多嘉良に今朝、白票にしたかどうか聞かれた。

私が何も書かないと思っていたらしい。

実際そうだけど…

一応、開票が済んでから聞いて来たのかな。

それでもって、白票は

良くないことだと言われた。

でもさ〜、本当に全員ダメだって思ったの。

そうしたらさ、候補者全員、やっぱり問題を

起こしててさ。

後から多嘉良に聞いて、知ったのだけど。

一人は秘書への暴行、もう一人は失言、

もう一人は事故起こしただかで。

政党名は書いたよ。

裁判官の罷免については、何も書いてないが。

多嘉良は、マンションの自治会や

学校の生徒会と同じで、誰も選ばないことは

無責任だって言うの。

誰かがやらなければならないから。

でも、今回は誰も相応しくなかったもの…

一番マシな人を選びなさい、ってことか。

多嘉良は、その中の知人に投票していた。

知人だから、というわけではないと思うけども。

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フジコ・ヘミングさんの画集を買った。

絶版らしく、希少本扱いで

定価の倍以上になっていたけど、Amazonで

中古で。

フジコさんの絵が、すごく好き。

絵を描いているところの、映像を観るだけで

涙が出るくらい。

この世に今、生きている人の中では

一番好きかも。

娘や多嘉良など、身近な人を別として。

どんな高級レストランの食べ物より、

ジャガイモのおみおつけ（お味噌汁）が

好きと言って、キッチンでささっと食べて

「朝食終わり！」と言っているところ

だったり、

タバコを指に挟みながら家でリラックスして

ピアノを弾いていたり、

彼女がドビュッシーの月の光を弾くと、

本当に月の光が視えるところ。

猫ちゃんを撫でている手の優しさ。

どんなに莫大な収益が、絵やコンサートで

あっても

「猫ちゃんのご飯代」と言っていて、

動物たちへの寄付にするところ。

お体が不調でも、あちこち飛び回って

ピアノを弾いている。

神様を降ろして、弾いている。

シルクスクリーンや銅版画も欲しいのだけど、

オークションや画廊の通販が扱っている中に、

探している絵がない。

絵は、絵そのものが「何か好き」って感じて

部屋に飾りたくなるものと、

画家そのものが好き、というのがあると思う。

その人が描いたものなら、だいたい何でも良い

って感覚。

私はフジコさんちの、猫になりたい。

絵を描くのは、けっこう重労働だと

最近感じる。

つまり、今は私の体調があまり

良くないんだろう。

けど、絵を描こう。