華々の愛の結晶の日々

飼い猫の憂鬱と幸福

夜中のバタバタ

人生って、本当によくわからない。

夜中に、多嘉良に無理無理にニップルピアス

 

(*ボディピアスの一種、画像は検索しないほうが良い)を、入れられそうになり

 

魔術として、願掛けとして、

魔術をやる者の覚悟を試されつつあり、

っていうか、それらを取っ払い、

多嘉良への愛を証明できるか否か、

という感覚にも陥り、

 

うーむ。要はブッ刺せば良いわけよな?

子供産むのに比べたら、オナラだよな。

と思いつつも、

 

多嘉良は刺して直後にファーストピアスを

ねじ込んで、出血を堰き止めるわけか??

その後にサラシか何かで圧迫止血するのか?

軟膏を用意してるけど、

市販の止血剤なのか?

 

などなど、疑問で頭が溢れる。

 

淡々と、儀式的に準備が進み、

 

フォーセプツ(鉗子)

バーベル型のファーストピアスなど

ゲージの説明を受けたけど、よくわからん。

 

ニードルを間近で、キャンドルの灯りで見てしまうと

「…」って、なるね。

本能的に。

 

1回、了承は渋々したの。

多嘉良が開けたいのは、計5か所で

他のボディピアスもあるのだけど、

1つずつ。

 

とりあえず、2か所はOKしたものの。

その加虐愛的なもの、多嘉良の降り積もる怨念、しかも今世からではない、莫大な念に

恐ろしくなり、

 

人間の…所業。闇の所業や歴史などにまで

意識が飛んでしまった。

 

言ってしまえば、多嘉良にかけられた催眠が

変なふうに作用してしまったのか、

おかしな映像を次々に視てしまい、

軽い錯乱状態に陥った。

 

万が一、心臓に負担をかけないようにと

多嘉良が持っていた

(私が以前処方された)安定剤、

手術の前の日や、麻酔前などに投与される

一般的な薬(レンドルミン)なんだけど

それを飲まされたからか。

 

とりあえず、私、全生命力をかけて

抵抗をこころみ、

ピアノを置ける防音壁のマンション内において、

「近所迷惑」と多嘉良に言わしめる声で

 

「ぎゃー、むりむりむり」

「やだやだしぬしぬ」的な、知性のカケラも

なきにしもあらずの(⇦どっちだ)悲鳴を発し、

 

多嘉良は要は、サディステ、まちがった

サディストなのであって、

獲物が大反応を起こしていれば

サディズム大満足なのであって、

結局、血を見ずに済んだのでアリマス。

 

が、私は

その後のことを考えた挙げ句、

今、きちんと拒否をしないと

また憂き目に遭いますると

ひしひし感じたもので、

 

夜中に家を出たのでアリマス。

 

多嘉良は、その時は満足していたものの

本質的に、「俺様の愛が伝わらない」って

なるのでは?

 

だいたい、元彼、まちがった 元カノは

ニップルをやってるわけだよ。

多嘉良に施術させたわけだよ。

例の大学の時の彼女だよ。

 

うーん、

魔女がピアッシングしてたり、

グリモワールの内容には、興味あるけど

この私の、持病がある中で危険を冒してまで

やるべきかな?

とか。考えていた。

 

多嘉良がシャワーしていた間、多嘉良の服

(カーディガン。私が着ると薄いロングコート)を着て、下は薄いワンピだったので

寒いけど、ポケットに財布と携帯と家の鍵を

入れて持って、外に出た。

 

近所にホテルがある。夜中に入ると

怖がられそうだけど、この感じだと

夫婦喧嘩した人って感じ。

少し、考えてから寝て

今日は祝日だから、すぐ家に戻ろうかな

と思っていた。

多嘉良を、ちょっとビビらせれば良いわけだから。

 

外は小雨で、頭がおかしくなりそうな寒さ。

頭に響いて、痛くなる寒さ。

思えば、多嘉良から昔、一回離れた時に

しっかり計画的にお金をバイトで貯めて、

アパートを借りて、

自活したのは偉かったな。

 

高校辞めた女の子が、まずどうするかって

適当な男の家に転がり込むのが定石。

手っ取り早いもんな。

 

そうしなかった、過去の私の

幼いながらの判断は、なかなか素晴らしかったな。

と、寒さの中で過去を褒められるのは、幸せかも知れんなあ。

 

寒く、暗く、心細く、

これが多嘉良の庇護から出た状態の自分なわけだな。

と、ひしひし感じる。

うーん、なんて、自由なんだ‼︎

ビバ青春。⇦謎の掛け声。

 

で、普通に大通りをゆっくり歩いていたので、

あっという間に捜しに来た多嘉良様に、捕獲された。

 

まあ、後は

完全に小脇に抱えられて帰宅、

急ごしらえの湯舟に浸けられ、

ごしごし拭かれてドライヤーかけられて、

毛布で海苔巻きにされて、眠った。

 

ホラー映画のような夢を見て、寝不足。

 

お昼に姉が来て、

今日、多嘉良は祝日関係なく会社行かなきゃで、

娘は何ごとも知らず。

 

姉に、多嘉良は

「お前が真珠でも入れろよ、バーカが」

と言われていた。

 

私が「私もそれを言ってみた、交換条件として」と言ったら多嘉良、

「おお神よ、何と下世話な姉妹なんだ」

だってさー。

 

姉と出かけている間、

lineで多嘉良から

「無理強いしてごめん」と来たので

lineだと素直なのに…と思う。

 

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姉の車から見た、二重の虹。

虹の根元に行くと、妖精様が住んでいる

と云うけれど、

 

帰り、姉に送って貰っていた時で、

自宅マンションが根元だった。

 

天気雨の後で、道行く人も写真を撮っていた。

 

私が大喜びしていたら、姉が

「多嘉良は子供のようなあんたが無邪気で好きなんだろうから。仕方ないわね」と言っていた。

 

帰って来てから、寝不足だったので眠り、

今は…夕方。もう夜か。

 

マジカルアイテムを作ったり、しようかな。

仕事は、また、多嘉良の目をぬすみ

ちょこちょこやります。