華々の愛の結晶の日々

飼い猫の憂鬱と幸福

多嘉良の実家で休んでいた

今日(9日)だけね。もう帰って来たよ。

夜中に動悸と振戦(体の震え)があり、

ちょうど多嘉良と電話中で、なんとか

夜は過ごしたものの…

 

多嘉良は仕事があるのに、ずーっと長く電話を切らずにいたということ。

申し訳ない。

 

朝、お父さんが娘を学校に送った後、

「今日だけで良いから、遠慮しないで休みに来なさい」と言ってくれたので、

携帯と薬と、読みかけの本を持って

部屋着にコートを着て、多嘉良実家へ。

 

多嘉良から、実家に連絡済み。

お母さんが、野菜のスープを作ってくれていたので、飲んだ。

 

ああ、ただ待つだけなのに

気を張っていたのか…

と思う。

 

お母さんもお父さんも、優しい。

「急に痩せたから」と心配してくれた。

お父さん、また柿をお取り寄せしてくれている。

食べきれん。

多嘉良が帰って来たら、剥いてあげよう。

娘と食べているんだけど、娘は柔らかくなった柿は、あんまり食べないし。

 

昔、私の部屋にしてくれていた部屋で

グーグー眠った。

お母さんがお客様用のお布団を、

ベッドに敷いてくれていた。

フコフコ毛布にブヒブヒいいながら、ずっと眠る。

 

が、午後に案の定、多嘉良の生霊(学生バージョン)現る。

ものすごい生々しい。匂いとかが。

めちゃくちゃ力(普通にしがみついてくる)が強い。

なんだ、この握力?

 

生霊を祓うには、

死霊と同じように、お腹に気を溜めるようにして、力を入れて(というか力を発散させて)

相手を掻き消すようにすれば良いのだけど。

 

何だか多嘉良の少年バージョンの生霊が、

あんまりにも興味深いので、放っておいた。

 

今回は、温かみなどは感じず。

多嘉良の匂いだなあ、って匂いがする。

好きな匂いなので、くんくんかいでみた。

私は、多嘉良の匂いの向こうに

自分自身が赤ちゃんだった頃を、思い出す時がある。不思議だ。

 

この生霊の姿形は、輪郭がぼやけている。

 

はっきり視える時もある。

良くない生霊は、影みたいに黒い。

 

少年多嘉良の生霊。

優しげ。そして、悲しげ。

根底に、怒り。寂しさ。

 

だんだんと哀しくなってくる。

生霊の姿で、昔の思考や感情を伝えてくることの、必死さ、

ひたむきさ。

 

何かを話すわけじゃないんだけど。

 

いつのまにか、また眠っていた。

 

寝ていると、昔のことを急に思い出す。

今日も思い出した。

 

暗いことは、思い出すのを止める。

 

夜ご飯は、お鍋。

お母さん、野菜を摂れるようにしてくれる。

お豆腐、白滝も食べた。

 

娘が「ママとお家帰るぅー」と言ったので、

夜は自宅に。

明日また、朝にお父さんが来てくれる。

 

体調は、だいぶマシなので

明日は、家にいる。

 

日曜日まで、あと少し。