ずっと家にいる
多嘉良の命令(マジで命令)により、
昨日も今日も明日も家にいる。
が、落ち着いてのんびりと過ごしている。
シュリンプさん達は、とっても元気。
瓶の中がすべて。
あの小宇宙で、夢みるように生きている。
もしかしたら、日本海から一生懸命に泳いで、インド洋あたりにいる感覚なのかもね。
…って、彼らはそんなこと考えてないけど。
小さな生物の意識は、樹木よりもお花よりも
薄くて、ぼやけている。
お花は、もう少し喋るかな。
「わたし、きれいでしょ!見て見て」と
自己主張する花もいる。
花を飾ると、その家の僅かな陰の念を吸って
枯れる。
早く枯れる場合、気温や水の交換、水切りを
するかどうかにもよるけど、
周囲に悪い念が多かったり、
家族がストレスだらけということが多い。
花は、自己犠牲を払い
神様に褒められ、天国で永遠に咲く。
お祝いごとに贈られたり、人に喜ばれる。
私も花のように生きて、人に喜ばれたい。
それにしても眠たい。
夕方、ベッドで映画を観ていたら
ご飯作りを終えた多嘉良が、呼びに来た。
ドサクサに紛れ、チュー連発のターチン。
時間があるからか、前よりも多嘉良は穏やか。
元々、穏やかな人だったはずなんだけど
社会人になってから、どんどん顔が険しく
恐ろしげになっていった。
(金融時代が一番ヤバかった)
中学、高校時代は優しい表情が多かったから、
その内、戻るはず。
結婚してから、
けっこう戻って来た気がするけど。
時々、まだ怖く見える。
社会で身に付けてしまったものは、
良いことも悪いことも、備わってしまうのかも。
話しかた、振る舞い。心を隠す術。
-ʚɞ-
暇なもので、ポイントサイトに勝手に登録した。
こつこつ貯めて、寄付するの。
以前、多嘉良に
「それは時間の使いかたが貧乏くさい」と
言われてしまって、
鑑定して寄付していれば、それで充分。
効率を考えろとブツクサブツクサ言われたのだけど、
お金を得るって、大変なこと。
細かなことを、積み上げていくことだと
忘れてはいけないし、努力を大切にしていかないとならない。
インドで、コットンを一日中作って働いて、
日本円で日給が75円ほどだという女の子が
いるってこと…
殺虫剤を長期間、直接吸ってしまい
体が動かなくなっているという。
こういうことを、知ってなきゃいけない。
どんなお金持ちが、
どんなに多額な寄付をしてもなくならない現実
だけど、寄付したら誰かは助かる。少しだけ。
多嘉良は、
「俺様を崇めよ!」って意識が絶対あって
私が多嘉良の傍で、あれこれ機嫌とってたら、
一般的には〝莫大な〟額を得る。
莫大といっても、平均的な年収の数倍を
得る力というのは(株ね。短期の投機)
勉強していなければ無理だし、
独特のセンスも必要。
それは、多嘉良が今までにして来た努力。
磨いた能力。
その中の、お金を寄付していったら
そりゃ確かに効率は良いだろうけど。
なんか嫌じゃない?
私のお金でもないし、私の能力でもないからね。
だから鑑定をするし、手作りもするし、
魔術もやるし、
ふつうにポイントサイトのアンケートに
答えるのよ。
とはいえ、9つ動画を観て(約10分)
50円。
すぐ目が回る。
何でだ、映画はもっと観れるのに!